wakatime で振り返る2016年
2016年がもうすぐ終わってしまう。あと10日足らずだ。
今年は色々とあったので、ブログにまとめておきたいと思ったのだけれど、ダラダラと羅列するのも芸がないし、ここはwakatimeというサービスを使ってコーディング時間と一緒に振り返ってみようと思う。
ちなみに、このwakatimeというサービスは無料で一週間分のコーディング時間((厳密にはIDEやエディタのウィンドウにフォーカスが当たっている時間らしい))が記録できるもので、バロメータのようなものとして愛用している。課金すると閲覧可能なログが1週間から1年になるそうだ。
今回は、たまたま1年分のログを一定期間閲覧できるという限定解除ボーナスのようなものを見つけたので、それを使ってみた。この年の瀬に発見したのはタイミングが良かった。
1月〜3月
初っ端から申し訳ないが、どうやら最初はこのサービスをデスクトップのIDEにしか入れていなかったようで、その頃のMacでやっていた仕事時間はログされていない。
今年の1月は、まだフリーランスで、ちょうどNYCの会社の仕事が始まったところだった。仕事はAndroidアプリの開発で、自分しかAndroidエンジニアはいない、というか、そもそも社員が全部で10人以下という環境だった。ミーティングもそれほどないし、英語も仕事では支障ないけれど雑談できるほどではなし、という感じで、就業時間中はずっとコードを書いていた。
宿泊先に帰ってもやることないし、寒いので、ベッドに入ってビールを飲みながらソードアートオンラインをひたすら観ているというダメ人間ぶり。そういえば50年に1度とかいう大寒波に巻き込まれたのが良い思い出だ。
2月になると、日本に戻ってリモートワークをさせてもらった。DroidKaigi 2016というイベントの運営スタッフだったので、その作業のためだ。この頃に自宅のデスクトップを触ったせいでちょっとログされている。
中旬の紫のグラフはDroidKaigi2016アプリで、赤のグラフはRxNearbyという自分がDroidKaigi 2016で発表したときに題材にした自作ライブラリだ。発表のあとにKotlinにするぜ、とか言ってやる気になってちょこちょこ触っていた記憶がある。
3月になると、またNYCに逆戻り。このあたりから仕事のコーディング時間もログされている。青のグラフだ。ちょうど4月第1週までにアプリをほぼ完成させないといけないという話になって、週6日くらい働いていた。波はあるけれど、平均して1日7時間くらいコーディングしている。たぶん自分は1週間で40時間くらいが限界だなと思った記憶がある。週に1度の休みは疲れ切っていて、ビールを飲みながらPS Vitaでタクティクスオウガをやるかインディカーシリーズを観ていた。ビールばかり飲んでるな。
まあまあしんどかったけれど、ゲームセンターに行ったり映画を観たりビアポン(Beer Pong)をして、そこそこ満喫していた。寒さも和らいで、それがたいへん嬉しかった覚えがある。ハドソン川の夕日が綺麗だった。
4月〜6月
4月に入るとまた日本に戻ってリモートワークをしていた。緑色のがそれ。終盤なのとリモートなのとで、ちょっとペースが落ちている。第2週目に増えているのは、最後の追い込み。だいたい1日4〜6時間くらいという感じだ。
4月の第3週にFablicという会社に入社。それからずっと記録されていないのは会社のMacにwakatimeを入れていないからだ。ちょこちょこ色が付いているのは勉強会向けのコードとか家で仕事をしていた分。自分が家で全然やらないのがよく分かる。
仕事ではRIDEというサービスのアプリを作っていた。あとhotchemiさんと一緒にdex.fmというAndroid界隈の技術系ポッドキャストを始めたのもこの頃だ。会社に慣れつつ、やはり日本は良いな、と桜を眺めながら思った記憶がある。
記録はされていないが、5月にはGoogle I/Oでサンフランシスコへ出張していた。気候も良く、自炊したり合間に観光したりと楽しかった。I/Oについては会社のブログに書いた。
6月に入ってからの青いグラフの山は、仕事で使っているMacのIDEにwakatimeを入れたから。この頃はRIDEを離れて別プロジェクトでJavaScriptを書いていた。JSは、正直、あまり好きではないのだけれど、5年振りくらいに触るとES2015とかBabelとか便利なものが増えていて、楽しかった。ES2015なら書いても良いな、くらいの気分になったのが収穫。ちょうど立ち上げ期で一人で進められる作業がほとんどということもあって、ずっとコードを書いていた。1日5〜6時間くらい。
7月〜9月
7月に入ると、再びプロジェクトを異動になって、今度はフリルというサービスのAndroidアプリを担当していた。青いのがそれ。4時間くらいだろうか。前のプロジェクトと異なりコードレビューも入るため、どうしてもコーディング時間は落ちてしまう。ちょこちょこ他の色が入っている箇所は勉強会で発表する用のコードだったり、OSSにPR投げたり、といったところ。dex.fmは月1回収録でコンスタントに続けていて、ゲストを迎えるときの事前準備なんかでけっこう勉強になった。
ちなみに、この頃からアルゴリズムクイックレファレンス 第2版の翻訳が入っているが、Emacsにwakatimeのプラグインを入れなかったので、それは反映されていない。休日はほぼそれに取られていたと思う。
10月〜12月
埋もれてしまっているが、Dev Fest Tokyo 2016で「初心者のためのRxJava」というタイトルで発表して、その準備のコードを書いていた覚えがある。
仕事の方は、ペースはそんなに変わらないけれど、ちょっとコーディング時間が伸びたのはプロジェクトに慣れたからかもしれない。緑色のは、appfollow-apiというnode.jsのライブラリを作ったときのやつ。1日で作りきったので、飛び出ている。12月10日あたりに、いくつかの色が出ているのは、翻訳が終わって、うれしくて趣味のコードを書いたり、RxJava 2のコードを読んでいるところ。仕事的には、コードレビューが多かったのもあって、ちょっと落ち着いている。
あと、別件で執筆が始まっている。Atomを使うことにしたので、埋もれているが、それもちょっと乗っている。
プライベートでは、法事で高知に行って、ついでに四万十川まで足を伸ばしたりしていた。暖かいし食べ物も美味しいし、とても良かった。
全体
こうして振り返ると、盛り沢山の忙しい年であった。総移動距離は人生で最長かもしれない。
成果としてポッドキャストや翻訳、それにDev Festの発表があったのは良かったが、仕事以外のコーディングがほとんどないところが良くない。もう少し時間をやりくりして確保しておきたい感じだ。来年は趣味のコーディングを1日30分以上やるのを目標にしようと思う。
あとは12月23日にアルゴリズムクイックレファレンス 第2版が出て、やっている執筆が一段落したら、きっと心穏やかに年を越せると思う。みなさま、どうぞ良いお年を。